シネマティック Vlogを撮影したいけれど、何からはじめたらいいのか分からない。
そんなお悩みはありませんか?
私自身シネマティックVLOGを作りたいと考えてからはじめるまでに、たくさんの壁にぶつかりました。
撮影機材はどうしたらいいのか?撮影するときには何に注意すればいいのか?何を参考にすればいいのか?
本やYouTube、ブログ、有料スクールなど手当たり次第に勉強して、動画を作り続けてきました。
その結果、YouTubeの登録者100名を達成できました。
この記事では、私が2年ほど学んできた知識、経験からシネマティックVLOGの撮影ポイントを解説します。
この記事を読むと、初心者の方でもシネマティックVLOGに必要な、魅力的な映像を撮影できるようになります。
また、基本を押さえることで、上達のスピードも格段に上がります。
結論は、この記事に書かれた基礎をしっかりと実践するだけ。下記のような動画が撮影できるようになります。
シネマティックVLOGに必要な機材
必要な機材は最低限下記のもので大丈夫です。
- iPhone
- 自撮り棒
最近のスマホは、昔に比べ動画の画質が格段に良くなっています。
ミラーレスや一眼カメラが必要なんじゃないか?と考えている人もいるかもしれませんが、最初は必要ありません。
自分がどんな動画を撮りたいのか?それが明確に分かるようになったときに、高いカメラなどの購入を検討しましょう。
自撮り棒(自立できるもの)
自撮り棒のある無しで、撮影の幅が大きく変わります。選ぶときのポイントは、自立できるかどうかです。
シネマティックな映像には、固定ショットがよく使われています。
固定ショットとは、カメラを動かさずに撮影すること。これが動画撮影の基本になります。
動画撮影のポイント
撮影では大きく分けて、次の4つを意識しましょう。
- カメラアングル(カメラの向き)
- 距離
- カメラワーク
- 光
カメラアングル(カメラの向き)
カメラアングルの種類は次のようなものがあります。
- 目線の高さから撮影(アイレベル)
- 下から見上げるショット(あおり)
- 上から見下ろすショット
- 俯瞰(ドローンショット)
目線の高さから撮影(アイレベル)
この撮影方法では、普段見かけるような映像となります。つまり、日常や安心感を感じさせることができます。
動物や赤ちゃんを撮る時は、目線を下げて、撮影してあげましょう。普段見る景色とは違った、被写体目線の映像が撮れます。
下から見上げるショット(あおり)
このショットでは、相手が上に見えることから、力強さや高圧的な印象、緊張感を感じさせます。
上から見下ろすショット
相手が目線より下に見えるこのショットは、相手の弱々しさを演出したり、悲しみを感じさせたり、相手よりも強い立場にいると伝えたいときに使いたいアングルです。
俯瞰(真上からのショット)
ドローン撮影で上空から見るようなショット。鳥の目とも呼ばれたりします。
距離
距離には大きく次の3つがあります。
- ロングショット
- ミドルショット
- クローズアップショット
ロングショット
ロングショットは、遠くから撮影する方法です。次の2つ
- 場所全体を写したショット
- フルフィギュア(体全体が写っているショット)
ミドルショット
ミドルショットは中距離での撮影方法です。
- ニーショット(膝から上)
- ウエストショット(ウエストから上)
- バストアップショット(胸から上)
- ショルダーショット(肩から上)
クローズアップショット
手や目、口元など、身体の1部分のみを拡大して撮影します。
ロングショットは情報、クローズアップショットは感情を表現できると言われています。
つまり、広く撮影するロングショットでは、どんな場所なのか。どんな雰囲気なのかなどの情報を伝えられます。
それに対して、クローズアップショットは、その場所で何をしているのか?手元の細かな動きや、顔の表情を撮影します。
被写体がどんな感情なのかを、より伝えるためのショットです。
距離と似たようなもので高さがあります。動物を撮影するときは、動物の目線の高さで撮影すると、普段は見られない、彼らの視点からの景色が映せます。
カメラワーク
- ドリーイン(DOLLY IN)
- ドリーアウト(DOLLY OUT)
- リビールショット(REVEAL SHOT)
- パン(カメラを水平に動かす)
- ティルト(カメラを上下に動かす)
- スライダーショット
- オービットショット
- ウィップショット
- タイムラプス
- スローモーション
- フォーカス送り
- POVショット
ドリーイン(DOLLY IN)
前進する動きのこと。物語りのはじまりや高揚感を演出するときに使われます。動画のはじまりはドリーインがよく使われます。
ドリーアウト(DOLLY OUT)
後退する動きのこと。物語の終わりや悲しみなどを演出するときに使われます。動画の最後に入れると、終わり感を演出できます。
リビールショット(REVEAL SHOT)
パン(カメラを水平に動かす)
基本は広い景色などを見せるために使われますが、移動する人物の動きを追いかけたり、位置関係を説明したりする場合にも使われます。
カメラを左から右への動かすことを「パン」、右から左へ動かすことを「逆パン」と呼びます。
撮影時に気をつけることは2つ。
* 撮影のはじまりと終わりは、カメラをゆっくりと動かすこと。
* カメラを動かせた先に見せたいものを登場させること。
ティルト(チルト)
ティルトとはカメラを上下に動かす動きのこと。大きな建物を撮るとき、高い場所から下を見せたいときなどに使用します。
カメラを下から上に動かすことを「ティルトアップ」、上から下へ動かすことを「ティルトダウン」と呼びます。
ティルトアップでは、撮影している被写体を力強く見せたり、見ている人に恐怖感や威圧感を与えたりする効果があります。
ティルトダウンでは、被写体を弱々しく見せたり、不安感を演出したりする効果があります。
スライダーショット
スライダーショットとは、真横にカメラを動かすショットです。見せたい景色や被写体が徐々に出てくることで、注目させることができます。
オービットショット
オービットショットとは、被写体を中心にして回りながら撮影する方法です。
被写体を映しながら、周りの景色も一緒に見せたいときに使える方法です。
ウィップショット
ウィップショットとは、カメラをムチのように振る撮影方法です。次の動画に繋げやすくなる撮影方法です。
タイムラプス
タイムラプスとは、早回し映像のことです。肉眼では見られない雲の流れや、星の動き、時間の経過を表現したいときに使用される撮影方法です。
スローモーション
スローモーションは、時間をゆっくりと見せるための撮影方法です。飛んでいる鳥の羽ばたきや、スポーツの決定的瞬間に使うと、引き立ちます。
フォーカス送り
フォーカス送りとは、カメラのピントを撮影中に移動させることです。
手前の人物から後ろの景色にピントをあわせたり、喋っている人物が変わったときに、ピントをそこに合わせたりします。
ピント送りを使うと、動画が立体的に見え、臨場感が生まれます。
POVショット
物の目線から撮影する方法です。普段見られない視点からの映像なので、見る人に新鮮味を与えられます。
光
光で気をつけるポイントは4つ。シネマティック動画では大切な要素です。
- 順光
- サイド光
- 逆光
- 反逆光
順光
被写体の正面から光があたっている状態です。ノッペリとした映像になります。
サイド光
被写体の真横から光があたっている状態です。カッコよさやクールな感じを演出するときに使います。
逆光
被写体の後ろから光があたっている状態です。柔らかな雰囲気を伝えたいときに使います。ペット動画や、赤ちゃんの動画撮影に向いています。
反逆光
被写体の斜め後ろから光があたっている状態です。サイド光よりも柔らかく、逆光よりはカッコよさを残した撮影方法です。
食事を美味しそうに見せたいなら、反逆光が一般的です。
美しく見える基本の構図
構図とは、決められた場所に被写体を置いて撮影する方法です。構図によって視聴者に与えられる印象を変えられます。
構図を決めるときは、次のことに気をつけましょう。
× 構図を決める → 動画を撮る。
◯ 自分が表現したいものがある → それをより伝えられる構図を当てはめる。
構図とは、自分の伝えたいことをより表現するために使いましょう。それでは、構図の説明と、どのような印象を与えられるのか解説します。
2分割構図動画の横中心に一本線を引き、上と下で半分づつ分けます。静けさや落ち着いた雰囲気を表現できます。
3分割構図画面を三分割してそれぞれに見せたいものを配置します。安定感やまとまりを表現できます。
空を見せたいときは、3分の2が空、残りの3分の1は陸にするなど。見せたいものの比率を大きくすると、その場所に注目させられます。
日の丸構図迫力を出したいとき、ストレートな思いを伝えたいとき。見せたいものを明確にしたいときに使います。
この構図は、動画の早い切り替えのときにもぴったりです。
人の目線は真ん中に集まりやすいため、テンポよく動画の切り替えをしたいときには、見せたいものを真ん中におきましょう。
シンメトリー構図
きれい、美しいと思わせたいときに使います。人は、左右が対象のものを美しいと感じます。
額縁構図
視線を見せたいものに誘導したいとき。
動画の文法
動画にも基本の文法があります。「 ❶いつ → ❷どこで → ❸だれが → ❹どうした 」
他にも基本的なルールはこちら
- 被写体アップ映像の次のカットは主観(被写体がみているであろうもの)になる。
- 初めに登場する人物が動画の主人公。
- シーンは、ロングショットではじまり、ロングショットで終わる。
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